マイナンバー制度が導入されることで、私たちの生活はどのように変化していくのでしょうか?
マイナンバーの受取りを拒否している人もおり、制度の恩恵がよく分からない方も多いようです。
マイナンバー制度の導入には、メリット、デメリットそれぞれありますので、しっかり理解しておく必要があります。
マイナンバー制度導入の目的
マイナンバー制度がスタートしましたが、制度の内容をしっかり理解していない人もいるようです。
マイナンバー制度は、メリット、デメリットそれぞれありますが、まずは制度の導入の目的を理解することが大切です。
平成28年の1月からマイナンバー制度がスタートしましたが、制度を導入した目的を理解している方はどれほどいるでしょうか?
国が導入したマイナンバー制度ですが、明確な目的がなく導入することはありません。
何かしらの目的があるので、今回マイナンバー制度の導入に踏み切ったのです。
国が新しい施策を始める時は、その根底に明確なビジョンがあります。
マイナンバー制度もまた同じで、そこにはきちんとした明確な目的と理由があるのです。
国が今回マイナンバー制度を導入した目的は、国民の識別や管理を効率的に行うことにあります。
マイナンバー制度を導入することで、国民一人一人に固有の番号を振り分けることができます。
個人情報番号は、野球選手などが付けている背番号みたいなものです。
一時期、国民総背番号制度の案も出されていましたが、結局マイナンバーの実施が決まりました。
一人一人マイナンバーを持つことで、国の管理が容易になります。
マイナンバーには様々な情報が組み込まれており、この多くの個人情報をマイナンバーと紐づけることで、簡単に一括管理できるようになります。
そして、社会保障やサービスの充実も目的にあります。
マイナンバー制度により、以前問題になった年金についても一括管理ができるようになりました。
マイナンバー制度には、以上のような導入目的があります。
マイナンバーのメリットについて
マイナンバー制度には、様々なメリットがあります。
一人一人固有のナンバーを持つことで個人特定が容易になり、今までと比べて各種の手続きがスムーズになります。
また、組織間での個人情報の共有が簡単にできますので、事務の簡素化にもつながります。
このようにマイナンバーには、事務の効率化というメリットがあります。
全国にある様々な公的組織も同じ番号で管理されますので、どこに移動しても手続きが早くなります。
役所の手続きは時間と手間がかかるイメージを持つ人も多いと思いますが、マイナンバー制度により今までよりも大幅な時間短縮を見込めます。
マイナンバー制度のメリットとしては、人的ミスの削減も挙げられます。
今までは役所での手続きには時間と手間がかかり、おまけにミスも多く見られました。
前述のような消えた年金問題では、手作業での作業、年金番号の重複が大きな問題になりました。
しかし、マイナンバーを利用することで一括管理が可能になり、年金事務もスピーディーに行えます。
このようにマイナンバー制度には、人的ミスのリスクの軽減というメリットがあります。
そしてマイナンバーで一括管理されていますので、たとえ訂正する部分があっても簡単にできます。
しかも種類の異なる書類でも、一度の手続きで訂正できます。
今までと比べたら、大きな進歩といえます。
さらにコストカットのメリットもあります。
今までよりも手間が省けますので、その分コストや人員も削減できます。
このように、マイナンバーには多くのメリットがあります。
マイナンバーのデメリット
マイナンバーにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
大きなデメリットとしては、プライバシーの問題があります。
国が一人一人管理することから、国民のプライバシーが侵害される可能性があるということです。
個人情報を一括管理できるのはとても便利ですが、反面で国が情報をまとめて入手できますので、情報流出の可能性も考えられます。
そしてこの情報流出も、マイナンバー制度のデメリットになります。
現在マイナンバーによって紐付けされている個人情報は限定的ですが、将来は様々な分野との関連付けが予想されています。
しばらくは税金や社会保障関係に限定されていますが、将来は銀行口座や犯罪歴などの関連付けも提案されているようです。
このようにあまりにも多くの情報とマイナンバーが関連付けされると、万が一情報が流出した場合のリスクは計り知れません。
制度は始まったばかりですのでまだ分かりませんが、今後は様々な問題が出てくるかもしれません。
マイナンバー制度には、メリットだけでなくデメリットもありますので、しっかり見ていく必要があります。
マイナンバーには様々なメリットがありますが、同時にデメリットもあります。
プライバシーの侵害、情報流出などの危険性もありますので、自分のマイナンバーはしっかり管理、保存しておくようにしてください。
また紛失した時は、早めに届出をしましょう。