基礎から学ぼう!自動車保険の補償内容

「車を乗り換えたので、自動車保険もこの機会に見直したい」という方や、「初めて車を購入したけれど、ディーラーの営業マンに自動車保険への加入をおすすめされてどうすべきかよくわからない…」という方は、自動車保険の補償内容についてしっかりと理解しておく必要があります。

まったく同じ保険料でも、補償の内容は保険会社によってさまざまです。契約時にきちんと補償内容を理解した上で加入しておかないと、万が一の事故にあってしまったときに「こんなはずではなかった…」なんてことにもなりかねません。

自動車保険を選ぶときには、事故にまきこまれたり、自分が事故を起こしてしまったりしたときにどのような補償を準備しておきたいか?という視点が大切です。

保険料は少しでも安く押さえたいというのが本音だとは思いますが、月々1000円程度の保険料を節約したために、万が一の時に必要不可欠な補償が受けられなくて痛い目を見る…というような状況になってしまっては本末転倒です。

ここでは自動車保険の選び方について、どのような補償内容を選ぶべきか?という視点から解説させていただきます。

これから自動車保険の見直しを行うことを検討している方や、初めて車を購入して自動車保険に加入する予定という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 ◎補償内容で見るべきポイントは3つ|自動車保険

自動車保険を選ぶときに、見るべき補償内容のポイントは、「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」の3つです。

以下、それぞれのポイントについて順番に解説させていただきます。

・①対人賠償についてのポイント

対人賠償とは、怪我をさせてしまった事故の相手方への補償内容のことです。

強制加入である自賠責保険でも対人賠償はある程度補償されますが、自賠責保険で補償される保険金には上限額があるため、この上限額をカバーする形で対人賠償の任意保険に加入するのが一般的です。

例えば、自賠責保険の怪我による損害の補償上限は被害者1名に対して最高120万円、死亡による支払い上限は被害者1名に対して3000万円となっています。

対人賠償の補償内容としては、具体的には治療費や慰謝料などをいくらまで補償してもらえるか?が問題となります。

他人をケガさせてしまった場合の賠償額は、相手の年齢や職業、収入額によって大きく変わります。

例えば20代のお医者さんのように収入が高く、年齢も若い人をケガさせてしまったような場合には賠償額が数億円単位となることも珍しくありません。

このような場合に備えて、対人賠償の補償額については無制限としておくことが適切です。

・②対物賠償についてのポイント

対物賠償は、事故によって相手方の車を損壊してしまった場合や、車以外のもの(住宅など)を損壊してしまった場合にどのぐらいの補償を受けられるかが問題となります。

対物賠償については補償額が3000万円程度あればほぼ問題ありませんが、これより大きな補償額になったとしても保険料はほぼ変わりませんので、基本的には無制限にしておくのが適切です。

・③人身傷害についてのポイント

人身傷害は、自分と同乗者の怪我や休業の補償のことをいいます(対人賠償と意味が似ていますが、人身傷害は相手のためではなく、あくまでも自分のための補償です)

広い意味で「人身傷害補償」と言った場合には、実際に生じた損害の額だけ保障される人身傷害と、それにプラスアルファされる形で保障される搭乗者傷害賠償の2種類の意味があります。

補償の範囲について考えるときには、まずは車内のみ補償型の人身傷害を3000万円ていどから検討するのが一般的です。

これに加えてさらに補償を増やしたいときには搭乗者傷害を付加することを検討してみると良いでしょう。

搭乗者傷害を付加した場合には、実際の損害額だけではなく、入院をすることになった場合の入院費用や、後遺障害が残ってしまった場合の補償なども含まれます。

なお、搭乗者傷害は「一緒に乗っていた人の補償」と誤解されることもありますが、一緒に乗っていた人の補償は人身傷害の範囲に含まれますので注意しましょう。

搭乗者傷害はあくまでも実際に生じた損害以上の補償を受けたい場合に付加するべきものです。

<まとめ>

以上、自動車保険を補償内容から選ぶときのポイントについて解説させていただきました。

自動車保険を選ぶときには、本文で解説させていただいた通り「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」の3つから必要な補償内容をしぼりこんでいくことが大切です。

車を買うときになんとなくディーラーや代理店まかせで自動車保険に加入してしまった…という方は、不必要に大きすぎる補償で高い保険料を負担することになってしまっている可能性があります。

ダイレクト自動車保険を選択すれば代理店などから加入した場合よりも保険料はぐっと抑えることができます。

補償内容から自動車保険の見直しを検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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