運転免許証は数年ごとに更新する必要がありますが、5年間無事故無違反を継続することができた人は更新の際に「ゴールド免許」の交付を受けることができます。
運転免許証がゴールド免許をになると、更新の時の警察署での講習時間が短くなるなどの特典があるほか、自動車保険の保険料の面でも優遇措置を受けることができます。
ここではゴールド免許を取得することによって自動車保険の保険料負担がどのぐらい変化するのかについて解説させていただきます。
◎ゴールド免許で10％以上の割引がうけられる損保会社もある
ゴールド免許になることによる一番大きなメリットは、自動車保険の保険料が安くなることです。
保険契約のタイミングで運転免許証がゴールド免許になっている人は自動車保険を割引してもらえる「ゴールド免許特典」というサービスがついている自動車保険が多いです。
まったく同じ保障を受けらえる保険であるなら、保険料は少しでも安いほうが良いですよね。
どのぐらいゴールド免許によって保険料が安くなるか？は保険会社によって扱いが異なるので一概に述べることはできませんが、多いところで10%、平均でも6％前後はゴールド免許によって保険料が割引になることが多いです。
保険会社による具体的な基準の違いとしては、ゴールド免許を取得している人の年齢によって割引幅が変わる場合（21歳〜25歳の人は7%割引、26歳〜35歳の人は10%割引など）や、1世帯で保険に加入している家族の人全員がゴールド免許になると割引になる場合（同居家族全員がゴールド免許なら15%割引）などがあります。
年払いで保険料を支払っている人は毎年支払日前には憂鬱な気分になっている人も多いと思いますが、ゴールド免許を取得できたことで保険料が安くなれば嬉しいですよね。
なお、保険契約の開始した直後が免許を更新できる期間に該当する場合（免許の更新は誕生日の前後1ヶ月以内であればできますよね）にはゴールド免許を適用してもらうこともできることがあります。
◎ゴールド免許による保険料割引を受けられるのは「記名保険者」
ゴールド免許に変わったから保険料が安くなる！と思っていたら、手続きをしてもまったく変わっていないんだけど…。
という経験をした方ももしかしたらおられるかもしれません。この原因としては、自動車保険のゴールド免許割引が適用されるのが「記名被保険者（一番よく車に乗る人の名前になっていることが多い）」であるためです。
家族で自動車保険に加入している場合、保険の契約者となっている人がゴールド免許を取得しているとしても、家族の中で一番よく車にに乗る人（記名被保険者）がブルー免許のままだった場合には自動車保険料は変更になりません。
ゴールド免許の割引を適用できるかどうかは記名被保険者の自動車免許証の色で決まるということですね。
もし、家族の中でゴールド免許の人とブルー免許の人がいるという場合には、ゴールド免許の人を記名被保険保険者として契約をすると割引の適用を受けられます。
ただし、自動車保険の契約をするときには車の利用状況については契約者は正直に申告しなくてはならないというルールがありますので、この点は注意しておきましょう。
◎注意！保険期間の途中でゴールド免許になっても割引は適用されないことも
注意点としては、保険期間の途中でゴールド免許になったような場合です。
例えば、2016年に自動車保険に加入したけれど、加入の時点では運転免許証の色はブルー出会ったという場合には、その後2017年の更新時にゴールド免許となったとしても2016年にすでに加入している自動車保険の保険料割引は適用されないのです。
逆に、自動車保険に加入したときにゴールド免許だった場合には、その後保険期間中にゴールド免許から通常のブルー免許に更新したとしても自動車保険の内容は変わりません。
つまり、自動車保険の保険料は保険に加入するタイミングで決まり、保険期間中は変化しないということですね。
ただし、保険会社によっては加入時にゴールド免許であっても、保険期間中にブルー免許になった場合にはゴールド免許による得点は消失してしまう場合もありますので、保険契約書の内容は契約時によく確認しておくことが大切です。
◎ゴールド免許割引は、明確に公表していない会社も多い
保険会社としては、少しでも多くの保険料を徴収しないと収益が下がってしまうというのが実情です。
そのため、中にはゴールド免許に更新できた場合の保険料の減額についてホームページなどでは明確に説明していないところも多いので注意しましょう。
あなたがゴールド免許に更新できたことによって保険料が具体的にどのぐらい変化するのか？については一度保険会社の一括見積りサービスなどを利用してみると良いでしょう。
一括見積りサービスは無料で利用することができますし、複数の保険会社の中から客観的に自分にあったものを提案してもらうことができますので、保険料を少しでも安くしたいと考えている人にはおすすめですよ。