車を購入する、もしくは買い替える時に必ず見ておいてほしいことが、車にかかる税金です。
車にかかる税金はたくさんあり、単に車が欲しいだけでは維持していくことができません。
春先になるとやってくる「自動車税」もありますし、車検の時に支払わなければならない「重量税」が大きな出費となるでしょう。
そこで、自動車にはどれだけの税金がかかっているのか、また大きな出費となる自動車税と重量税の金額はどれくらいなのか、詳しくご説明していきましょう。
◎車にかかる税金はこんなにある!|自動車税と重量税
まずは、車を所有することでかかる税金がどれだけあるのか見ていきましょう。
①自動車取得税
これは、自動車を購入した時にのみかかる税金です。
自動車を所有(維持)している時にかかる税金ではなく、自動車を買った時にかかる税金です。
1回限りの税金だと覚えておきましょう。
ただし、自動車を相続した場合は自動車取得税は必要ありません。
②自動車・軽自動車税
これは、皆さんがご存知の毎年春先にやってくる自動車税のことです。
毎年4月1日の時点で車を所有している人に対してかかる税金で、1年に1回支払わなくてはならない税金です。
年の途中で車を所有した場合は、月割計算されますので、車を所有した翌年には自動車税を支払わなくてはなりません。
自動車税や軽自動車税は、所有する車の排気量や自家用なのか事業用なのかでも金額が変わってきます。
軽自動車ば一番税金が安く、平成28年2月の段階では、年間10,800円(自家用)となります。
ただし、初回の車検から13年経過している軽自動車(自家用)に関しては年間12,900円かかりますので注意してください。
では、普通自動車税がいくらかかるのか、詳しく見ていきましょう。
〇1,000㏄以下(軽自動車を除く)
自家用車 29,500円、事業用車 7,500円
〇1,000㏄超~1,500㏄以下
自家用車 34,500円、事業用車 8,500円
〇1,500㏄超~2,000㏄以下
自家用車 39,500円、事業用車 9,500円
〇2,000㏄超~2,500㏄以下
自家用車 45,000円、事業用車13,800円
〇2,500㏄超~3,000㏄以下
自家用車 51,000円、事業用車 15,700円
〇3,000㏄超~3,500㏄以下
自家用車 58,000円、事業用車 17,900円
〇3,500㏄超~4,000㏄以下
自家用車 66,500円、事業用車 20,500円
〇4,000㏄超~4,500㏄以下
自家用車 76,500円、事業用車 23,600円
〇4,500㏄超~6,000㏄以下
自家用車 88,000円、事業用車 27,200円
〇6,000㏄超
自家用車 111,000円、事業用車 40,700円
となっております。
③自動車重量税
これも、車検を受けたことがある人はお分かりかと思いますが、車の重さによって税金額が変わってきます。
目安としては、普通自動車(自家用車)の場合は0.5トンごとに税金額が上がっていくので、自動車税より覚えやすいのではないでしょうか。
また、重量税の場合は、自家用車なら車検が2年ごとなので、2年ごとに支払う税金になります。
重量税は、年式やエコカーかそうでないかでも金額がかわってきます。
では、まず軽自動車から見てみましょう。
〇軽自動車の重量税(平成28年2月現在)
・エコカー減免適用車の場合、免税と50%減税の2,500円に分かれます。
・エコカー減免適用なしの車の場合は、エコカー(減免適用車でない場合)は5,000円、
初年度登録から18年経過している車は8,800円、初年度登録から13年経過しており、
なおかつ平成28年4月1日以降に所有した車の税金は8,200円、平成28年3月31日
までに所有した車の税金は7,800円になります。
その他の軽自動車の重量税は6,600円となります。
〇車両重量0.5トン以下の軽自動車以外の車
・エコカー減免適用車の場合は、軽自動車と同じく免税か2,500円になります。
・エコカー減免適用なしの車の場合は、エコカー(減免適用車でない場合)は軽自動車と
同じく5,000円、初年度登録から18年経過している車は12,600円、初年度登録から
13年経過しており、平成28年4月1日以降に所有した車の税金は11,400円、平成28年
3月31日までに所有した車の税金は10,800円になり、その他の自動車の重量税は
8,200円となります。
・車両重量が1.0トンまでの自動車の重量税
では、ここからは金額以外内容は同じですので、簡単に金額を書いていきたいと思います。
エコ減免者は免税か5,000円、エコ車は10,000円、18年経過している車は25,200円、
13年経過で28/4/1以降所有の場合は、22,800円、28/3/31までに所有の場合は21,600円、それ以外の車は16,400円になります。
・車両重量が1.5トンまでの自動車の重量税
エコ減免者は免税か7,500円、エコ車15,000円、18年経過している車は37,800円、
13年経過28/4/1以降所有は、34,200円、28/3/31までに所有の場合は32,400円、それ以外の車は24,600円となります。
・車両重量が2.0トンまでの自動車の重量税
エコ減免者は免税か10,000円、エコ車20,000円、18年経過している車は50,400円、
13年経過28/4/1以降所有は、45,600円、28/3/31までに所有の場合は43,200円、それ以外の車は32,800円です。
・車両重量が2.5トンまでの自動車の重量税
エコ減免者は免税か12,500円、エコ車25,000円、18年経過している車は63,000円、
13年経過28/4/1以降所有は、57,000円、28/3/31までに所有の場合は54,000円、それ以外の車は41,000円です。
・車両重量が3.0トンまでの自動車の重量税
では、自家用車の最後の重量税となるのが3.0トンまでの車の場合です。
エコ減免者は免税か15,000円、エコ車30,000円、18年経過している車は75,600円、
13年経過28/4/1以降所有は、68,400円、28/3/31までに所有の場合は64,800円、それ以外の車は49,200円となっています。
<そのほか、車にかかる税金とは>
一番わかりにくい、自動車税と重量税のご説明はおわかりいただけましたでしょうか。
ここをは把握しておかなければ車の維持が難しくなるので、どれくらいかかるのか頭に入れておいた方が良いでしょう。
また、車にかかる税金はこれだけではありません。
本体を購入したり、オプションをつけたりするなど車を購入する時には消費税がついてきますし、ガソリン税もかかります。
ガソリン税は「発揮油税+地方道路税」(軽油の場合は軽油取引税、石油税、消費税が軽油価格に加算される)を支払うため二重課税となっています。
車を購入するのはとても嬉しいことだと思いますが、大きな買い物ですのでうれしい、欲しいだけで購入すると後々大変なことになります。
しっかり、維持していける範囲の車なのかチェックしてから購入するようにしましょう。