学資保険には加入すべき?学資保険のメリットとデメリット

学資保険は子供が生まれた時に加入する人が多いと思いますが、多くの保険会社は子供が7歳くらいまでは加入できるようになっています。

子供が生まれた時は加入できなかった人も小学校に入学するまでにはなんとかしたいと考えるものです。

子供にかかる教育資金を見てみると、幼稚園から大学まで、全て公立に通った場合でも1,000万円前後かかります。

全て私立だった場合は倍以上の約2,300万円かかると言われています。

これだけの金額がかかるとなるとびっくりされた方もいるかもしれませが、これが現実です。

子供が2人、3人いると、この金額が2倍、3倍かかるわけです。

そう考えると学資保険に加入しておいた方がよいのかなと思われますが、学資保険に加入することはメリットばかりなのでしょうか。

デメリットはないのでしょうか。

そこで、学資保険に加入することで生じるメリットとデメリットをご説明していきましょう。

<学資保険に加入するメリット>

〇確実にお金を貯めることができる

学資保険は毎月決まった金額を保険会社に支払っていきます。

支払ったお金は積み立てられていき、必要な時に満期を迎え利息と共に払い戻されます。

ですが、中途解約をせずに払い続けなければなりません。

強制的に支払わないといけないので、自分でお金を貯めることができない人には大きなメリットになります。

〇返戻金があり、定期預金より利率が高い

学資保険には返戻金というものがあり、定期預金より高い利率となっています。

自分でお金を積み立てていける人は、学資保険より定期預金と考えている人もいるかもしれませんが、お金を預けるなら利率が高く増える方が良いですね。

そう考えると、定期預金より学資保険の方が返戻率が高いのです。

例えば毎月1万円積み立てしていくとします。

これを銀行の定期預金と学資保険の返戻率で比較してみましょう。

ただし、定期預金と学資保険を比較するのは単純な計算法ではできないので、返戻率は1年間の福利計算とし、18年間貯めた時の金額を返戻率にします。

定期預金の場合は1年間の定期預金で一番水準の高い0.3%で計算します。

すると、18年間積み立てを続けると支払総額は216万円になります。

これに利子所得を除いた利息を合わせると220万7,418円になります。

学資保険の場合は高い返礼率のところでは110%を超えるところもありますので、216万円の払い込みをすると18年間で237万6,000円が受け取り金額となり、16万8,582円増えることになります。

定期預金の場合は、216万円を返戻金に戻すと102.2%しかありませんので、利率を見るだけで学資保険の方が利率が高いということがわかります。

〇契約者にもしものことがあると払い込みは免除になり満期金も受け取れる

定期預金の場合は払い込みをしている人に何かあると、そこで金額もストップとなり、それ以上増えることはありません。

ですが、学資保険の場合は契約者(親)が死亡したり、払い込みができない状態になるとそれ以降の払い込みは免除となり、その上満期金も受け取ることができます。

この制度は学資保険や生命保険ならではといった制度で、他の貯蓄方法ではできません。

〇税金の控除対象になる

学資保険は生命保険同様に、確定申告でその年に払った保険料(12カ月分)が税金の免除対象になります。

所得税なら最大で4万円、住民税なら最大で2万8,000円の控除となります。

これも定期預金などの貯蓄方法では受けることができません。

<学資保険に加入するデメリット>

 〇利回り固定なのでインフレに弱い

学資保険のデメリットとして利回りの固定があります。

例えば、18年間で学資保険の契約をした場合、契約した年の利回りで18年間固定されてしまうため、加入途中に金利が上昇すると定期預金より不利になる可能性もあります。

ずっと低金利でいられるという補償がないため、インフレの時は大きなデメリットとなるのです。

〇途中解約の場合、元本割れすることがある

学資保険は長期間に渡って払い込みをするため、その間貯まっていった資金は拘束されている状態になります。

これもデメリットと言えばデメリットですが、貯めているのだから仕方ないと割り切れるでしょう。

しかし、学資保険は中途解約すると今まで支払ってきた金額より低い金額になってしまう、つまり元本割れする可能性が高くなります。

ですので、学資保険に加入する時は途中解約しないと覚悟を決めて支払っていく必要があります。

〇保険会社が倒産した時は全額返ってこない

これも学資保険のデメリットとなりますが、銀行が倒産した場合は1,000万円までの貯金なら全額返金されます。

しかし、学資保険の場合は金額に関係なく責任準備金の9割までしか返ってきませんし、

引き継ぐ会社が予定利率を引き下げることが可能になりますので、保険会社が倒産するとよくて9割までの補償となります。

まとめ

このように、学資保険にはメリットばかりではなくデメリットも生じます。

このメリットとデメリットをうまく利用して学資保険を選び、加入しなければなりません。

ですが、利率などを考えると「貯蓄」するのであれば学資保険の方が有利です。

学資保険の最大のメリットは契約者になにかあっても満期金は受け取ることができる、利率が高いという点ですから、このメリットがデメリットを上回れば学資保険を利用した方が良いでしょう。

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