火災保険っていったい何?まずは基礎知識を学ぼう

火災保険は新しく家を購入した時や、賃貸マンションなどに引っ越しする際に、不動産会社や家主から入る様にすすめられます。

ただ、すすめられるがままに火災保険に加入している人が多いようですが、自分で選んで加入する方が補償も選べますし、保険料が安くなる場合があるということをご存知でしょうか。

そもそも、火災保険は一体何を補償してくれるのかご存知でしょうか。

言われるがままに加入して、補償内容もわからなければ、いざ補償を受けられることが起こっても保険会社に申請することもできません。

最悪でも自分が加入する、またはしている補償内容は把握しておく必要があります。

では、火災保険とは、いったい何を保障してくれるのでしょうか。

まずは火災保険の基礎知識から学んでいきましょう。

◎火災保険の基礎知識

 ・火災保険が補償してくれるものとは

火災保険というのは、建物自身や家具などの不動産を保障してくれる保険です。

つまり、火災保険の補償対象となるのは、建物や家具などの不動産ということになります。

火災保険の補償対象が「建物」「家財」になりますので、例えば、建物に保険をかけると火災によって建物が燃えた時に、建物が受けた被害部分だけ補償されるようになっています。

ですが、この時に家財に保険をかけていなければ家財に対する補償がないので、家財の補償を受け取ることができません。

つまり、火災保険に加入する時は建物と家財の両方の保険に加入する必要があります。

ただし、これは一戸建ての場合に限ります。

マンションなどの集合住宅の場合は、建物の補償は不動産会社や家主が加入していますので、家財のみの補償内容でかまいません。

では、「建物」の補償はどの範囲までしてくれるのでしょうか。

建物の補償に含まれるのは、主に畳やふすま・扉などの建具、建物内(一戸建ての場合)に設置エレベーターやリフト、エアコン、建物に据え付けされているキッチンやガス台、浴槽、調理台など、建物外の門扉や垣、塀なども含まれます。

そのほか、建物に附属されている物置小屋や倉庫、建物の基礎、建物固定のTVアンテナも補償対象となります。

庭木や敷地内にある別の建物は補償内容に含まれません。

では、次に「家財」の補償はどの範囲なのでしょうか。

家財の場合、基本的には建物の中にある家財が対象となります。

ですので、被害にあった時に、建物の外に家財があった場合、補償対象外となりますので注意が必要です。

そして、もう一つ注意が必要なのが「1個1組が30万円を超える貴金属や宝石、美術品」には、「高額な貴金属、美術品等の補償」という別の補償を付けなければならない保険もあります。

ただし、家財の補償内容に「盗難」の補償がセットされている場合は、盗難によって被害のあった家財を補償してくれます。

これも一定額などの規制がありますので、それぞれの保険会社で確認が必要です。

具体的な家財の内容としては、建物内に修養している家具や衣服などの日常生活に必要な家財となっています。

仕事で使うような家財(商品や計器など)や、先ほどお話した建物外にある家財、自動車(排気量125㏄以下の原動機付自転車は除外)、プリペイドカードや有価証券、帳簿や証書、模型、設計書、動物、植物、ソフトウェア、データ、プログラムなどは補償対象外になります。

ただし、預貯金証書や切手、印紙、お金、乗車券などは「盗難」の補償をセットしていれば一定額の範囲で補償されること保険もあります。

・火災保険の補償範囲は火災のみ?

では、火災保険で補償してくれる範囲がわかったところで、火災保険は、火災のみの損害を保障してくれるものなのでしょうか。

保険会社にもよりますが、火災保険で補償できる内容は火災だけではありません。

他にも、落雷、破裂、爆発、風災、水災、ひょう災、雪災、水漏れ、衝突(外部から建物への衝突)、騒擾(そうじょう)、盗難なども補償対処になります。

ただし、これら全てが補償されるわけではなく、保険会社によりプラン内容も違いますし、自分でカスタマイズするタイプの場合は、これらの補償内容をセットしなければなりません。

基本的な火災保険の内容は、火災、落雷、破裂、爆発はついていますが、そのほかの補償については自分で付帯していく必要があります。

・地震による火災は、地震保険が必要

先程の火災保険で補償される内容の中に「地震」という項目がなかったので気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、1995年に起こった阪神淡路大震災では、火災が大きな被害をもたらしました。

しかし、火災保険だけでは、地震で起こった火災は対象外ですから保険金がおりないのです。

地震による火災は、地震保険に加入していなければ補償されないと知ったのが阪神淡路大震災だったという人がとても多く、急いで地震保険を追加した人もいるのではないでしょうか。

保険会社によって保障内報が違いますが、地震や噴火、または地震や噴火が原因で起こる

津波に関しては予測不可能ですし、甚大な被害となるため保険会社では火災保険の範囲から除外しています。

そのため、地震保険と火災保険をセットで加入するという人も多いようです。

<火災保険の基本は、建物と家財>

火災保険の基本的な内容はお分かりいただけましたか?

建物と家財に分かれている火災保険は、一戸建ての場合は、両方に加入する必要がありますし、マンションなどの集合住宅の場合は家財のみの加入で良いでしょう。

一戸建ての方が火災保険の保険料が高いのは、建物と家財の両方に加入する必要があるからということも、お分かりいただけたと思います。

また、どんな補償内容を付帯するかも、自分で選べるプランもたくさんありますので、自分でカスタマイズして選べる火災保険が良いのではないでしょうか。

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