新しい家を買った時や、今入っている火災保険の更新時に気になるのが火災保険の内容ではないでしょうか。
火災保険は、保険会社によって内容も違いますし、どこまで補償が出るかも変わってきます。
阪神大震災以降、火災保険の見直しが多くなったのは皆さまもご存知でしょう。
地震による火災は、火災保険ではなく地震保険に入っていないと保険対象外だと気づかされた人も多いはずです。
阪神大震災以降、火災保険の内容も色々見直されてきましたが、現段階でどの火災保険が良いのでしょうか。
火災保険の選び方とおすすめプランをご紹介していきましょう。
◎火災保険は自分で選んだ方が安くて良い保険が見つかりやすい
火災保険に入る時は、不動産会社や家主が指定した火災保険に入るということが多いのではないでしょうか。
「とりあえず入らなければいけないから」という理由で火災保険の内容も知らない方もいるようです。
しかし、火災保険は必ず家主や不動産会社が進めた保険に入る必要はなく、自分で選んで入ってもかまいません。
火災保険の内容も様々で、落雷や雪、洪水、台風、盗難、外部からの事故(車の衝突など)をカバーできるものもありますから、補償内容をきちんと見極め、自分で火災保険に入ることで大幅な保険料カットをすることもできるのです。
では、おすすめの火災保険のプランをご紹介していきましょう。
<おすすめの火災保険4選>
・セゾンの「じぶんでえらべる火災保険」
まず、セゾンの「じぶんでえらべる火災保険」ですが、この保険は自分でカスタマイズできるタイプの火災保険です。
基本的な補償となる「火災」「落雷」「破裂」「爆発」を除く全ての内容を自由に選ぶことができます。
カスタマイズ可能な補償内容は、水災、風災、ひょう災、雪災、盗難による破損や汚損、
水漏れや物体の落下による破損、飛来や残存物取片づけ費用(損害保険金の10%が限度)を含む騒擾(そうじょう)、その他、諸費用となる臨時費用や火見舞費用、地震火災費用、そして、支払い限度額が1億円となる類焼損害や個人賠償責任などを選ぶことができます。
保険期間は1~10年となっており、インターネットから見積もりを取ることもできるのでお手軽です。
・AIU保険の「スイートホームプロテクション」
AIU保険の「スイートホームプロテクション」もセゾンと同じくカスタマイズ型の保険になります。
基本となる「火災」「落雷」「破裂」「爆発」「損害防止費用」以外の補償内容を選択することができるようになっています。
保険料も比較的安く、「火災、風災、水災、盗難、水漏れ等」の補償内容には、残存物取片づけ費用と事故時諸費用が付帯していますので、選択する方が多い補償内容です。
基本補償以外に、カスタマイズできる補償内容は、風災、ひょう災、雪災、水災、盗難、
物が落下、飛来、衝突することによる破損、水漏れ、労働争議に伴う破壊行為、予測できない事故や突発的な事故への破損や汚損の補償、残存物取片づけ費用(損害保険金の10%が限度)を選ぶことができます。
保険期間は1~10年で選択式となっており、付帯サービスとして建物の調査や修理サービスもあり人気の高い火災保険となっています。
・三井住友海上の「GKすまいの保険」
三井純友会場の「GKすまいの保険」はカスタマイズ型ではありませんが、補償内容がそれぞれ異なるプランが用意されており、付帯したい補償内容に合わせて選ぶことができます。
全ての補償プランに事故時諸費用+地震火災費用が付帯しているのも魅力の一つでしょう。
また、マンションタイプの場合は、バルコニー等修繕費用も付帯していますので、集合住宅にお住まいの方には人気のプランです。
プランの内容は5つあり、まずフルプランとして全ての補償内容がついている「6つの補償プラン」があります。
6つの補償プランの補償内容は、火災、落雷、破裂、爆発、風災、ひょう災、雪災、水災、盗難、水濡れ、物が落下することによる破損など、衝突、騒擾(そうじょう)、破損、汚損のすべての補償内容がついています。
この、フルプランから「破損」「汚損」を除くプランが「5つの補償プラン」になります。
次に「4つの補償プラン+破損汚損プラン」は、フルプランから水災を除くプランとなります。
「4つの補償プラン」になりますと、水災と破損、汚損を除くプランとなり、「2つの補償プラン」は、火災、落雷、破裂、爆発、風災、ひょう災、雪災のみの補償となります。
保険期間は5年以下用の1~5年のプランと、スーパーロングタイプでは6~10年の補償期間があります。
保険料が高いのですが、補償内容が充実しているということで、選択される方もいるようです。
・東京海上日動の「トータルアシスト住まいの保険」
最後に東京海上日動の「トータルアシスト住まいの保険」をご紹介しておきましょう。
東京海上日動の火災保険は、三井住友海上のようにプランが元々設定されています。
戸建てやマンションなど、家のタイプによってプランが異なり、オールインワン型の
火災保険となっています。
元々プランが設定されている保険の中では比較的保険料も安いので人気のプランとなっています。
また、全てのプランに残存物取片づけ費用や仮修理費用などの費用保険金は自動で付帯されるというのも人気の要因でしょう。
では、東京海上日動のプラン内容を見てみましょう。
「戸建て充実プラン」はフルプランとなっており、全ての補償プランが付帯しています。
火災、落雷、破裂、爆発、風災、ひょう災、雪災、水災、盗難、水濡れ、物が落下することによる破損など、衝突、騒擾(そうじょう)、破損、汚損となっています。
フルプランに対して「戸建てスタンダードプラン」は、破損と汚損がついていないタイプになり、「マンション向けプラン」は、水災がない補償内容となっています。
また、こんなに補償はいらないという方のために「火災と風災のみ」というプランもあり、
プランが充実しているのも大きな特徴でしょう。
保険期間は基本的に1~5年ですが、5年以上の場合は相談という形になります。
そのほか、付帯サービスとして事故防止アシスト、24時間対応の医療相談ができるメディカルアシストが付帯しています。
◎火災保険を選ぶ時は複数社から見積もりを取る
おすすめプランということで、4社の火災保険の内容をご紹介しましたが、家のタイプ(一戸建てやマンション)や、築年数、建物の構造などによって保険料が違います。
火災保険に入る時は、1社に決めずに数社(できれば3社以上)から見積もりを取って、その中から決める方が良いでしょう。
いきなり1社に決めてしまうと、あとから「こっちの保険会社の方が補償が充実していて安かった」ということにもなりかねません。
保険に入る時の鉄則として、複数社から相見積もりを取ることを忘れないようにしましょう。