住宅ローンを組む時に悩むのが変動金利にするか固定金利にするかではないでしょうか。
ただ、変動金利や固定金利のことが分かっていないと後々後悔することになりますので、まずは、変動金利と固定金利のことをしっかり学んでおきましょう。
<変動金利と固定金利の違い>
・変動金利と固定金利とは
変動金利と固定金利の違いをお話していきますが、これはさほど難しいことではありません。
読んで字の如く、変動金利は銀行の判断で金利が変わります。
固定金利は借入全期間で金利が変わらず固定されています。
変動金利の場合は、金利が低い時には良いのですが、高くなると返済額も高くなります。
この金利の変動のリスクを負うのが借主(住宅ローンを借り入れた人)になります。
一方、固定金利の場合は長期国債利回りを参考にしていますので、金利が決まっています。
ですので、もし金利が変動した時にリスクを負うのは貸主(銀行側)になるのです。
ただし、固定金利の方が金利が高めに設定されています。
・なぜ変動金利を選ぶのか
住宅ローンを組む時に、変動金利を選ぶ人は、どのような理由なのでしょうか。
現在、日銀がマイナス金利政策を導入していますので変動金利が上がるリスクが減っています。
しかも、変動金利は低ければ0.5%程度と、超がつくほどの低金利で住宅ローンを組むことができるのです。
そのため、変動金利で住宅ローンを契約する人が約40%もいます。
ですが、いくら変動金利が上がる要素が今はないと言っても、この先35年間(住宅ローンの最長返済期限)続くかどうかは誰にもわかりませんので、この部分では怖さもありますね。
・なぜ固定金利を選ぶのか
では、固定金利を選ぶ人は、どのようなことを理由に選んでいるのでしょうか。
固定金利は変動金利とは違い、金利が変動することがありません。
つまり、ローン期間の返済金額を確定させることができるのです。
金利は1%くらいなので変動金利の倍くらいありますが、金利の変動によるリスクは避けられます。
毎月の返済金額を確定させてしまえるので、今後の返済計画なども立てやすいですね。
<変動金利が安い銀行とは>
変動金利の場合、金利が変動するので銀行選びも慎重に行わなければなりません。
そこで、変動金利が安い銀行を挙げておきますので参考にしてください。
〇じぶん銀行
変動金利が最も安い銀行はじぶん銀行になります。
物件価格の10%以上の頭金を入れることと、定期預金か積立定期預金、他行からの自動入金サービスを利用することで最低金利で住宅ローンを組むことができるのです。
2017年3月現在での金利は「0.497%」と、なんと0.5%を下回る金利となっており、
超がつくほど安い金利になっています。
〇イオン銀行
イオン銀行の住宅ローン金利も安くて有名です。
基本的にネット銀行系は金利が安いのですが、イオン銀行は対面相談ができるのに、変動金利は「0.57%」と低い設定になっています。
対面相談が可能な銀行の中では、最高基準の金利でしょう。
また、イオン銀行では、住宅ローンの借入をするだけでイオンでの買い物が5%offになる優遇措置もありますし、定期預金を作れば優遇金利になります。
さらにイオンカードのゴールドカードまで作れるので優遇面も考えると特典が多いのでイオン銀行はおすすめです。
〇住信SBIネット銀行
住信SBIが運営するネット銀行ですが、やはりネット銀行!金利がとても低いですね。
2017年3月現在で金利は「0.497%」と、こちらもじぶん銀行と並ぶほどの超低金利です。
しかも、住信SBIネット銀行の住宅ローンには8疾病保障無料の特典がついていますので、
もし「がん」になった場合は住宅ローンが免除されますし、8疾病保障が金利負担なしで
つきます。
ネット銀行はネット間で取引ができるので、とても使いやすいですし、ネット銀行の中でも上位3位にランクインするほどの人気銀行です。
<固定金利は「フラット35」を扱う銀行がおすすめ>
では次に、固定金利のおすすめ銀行を見ていきましょう。
固定金利の場合は「フラット35」を扱う銀行がおすすめです。
「フラット35」は住宅ローンの商品名です。
フラット35なら一定条件を満たしている物件なら、金利が0.3%下がるなどの優遇措置を受けることができます。
また、全期間金利固定されているので安心して契約することができます。
※10年固定など、期間を決めて固定にすると、その後金利が変動して金利が高くなる可能性もあります。
2017年3月現在のフラット35の金利は返済期間が15~20年で「1.01%」、
返済期間が21~35年で「1.12%」となっていますので、固定金利でもかなり低い金利と言えるでしょう。
金利が高い時は3%ということもあったようですから、今は固定金利が低い時代です。
固定金利の場合は、それぞれの銀行で融資事務手数料などが違ってきますので、融資事務手数料が安い銀行をご紹介していきましょう。
〇楽天銀行(フラット35の扱いあり)
楽天銀行の融資事務手数料は借入金額の1.08%です。
また、楽天スーパーポイントを貯めることもできますので、楽天市場をよく使う人は楽天銀行がおすすめです。
〇イオン銀行(フラット35の扱いあり)
イオン銀行は変動金利でも低金利で、優遇措置もあるというお話をしましたが、固定金利の方でも融資事務手数料が借入金額の1.7%と低めの金利になっています。
〇住信SBIネット銀行(フラット35の扱いあり)
変動金利でも5%を切るほど低い金利だったのですが、固定金利の方でもフラット35の扱いがあり、融資事務手数料が1.08%と、とても低い金利となっています。
しかも、変動金利でついていた8疾病保障は、固定金利のフラット35にもつけることができまするのは魅力的ですね。
<結局変動金利と固定金利どっちがいいの?>
金利は変動しますので、こればかりはどちらが良いとは言えません。
しかし、短期間で返済可能な場合は変動金利の方が良いでしょう。
返済期間が20年未満の人は変動金利にしていることが多いですね。
逆に返済期間が最長の35年の人は安心して住宅ローンを借り入れるために固定金利にしている人が多いようです。