家計の中で大きなウェイトを占める「食費」。
家族数が増えると食費も増えていくのは仕方ないこととは言え、なるべくなら安くしたいものです。
食費は家賃や固定費と違い、工夫次第で節約することができるため、節約の観点では大切な項目となります。
しかし、毎月の食費が多いか少ないかがわからなければ節約することもできません。
今回は、家族数別で見る食費の平均金額をお話していきます。
家族人数別の食費の平均金額(月額)
食費がどれくらいかかっているかの目安として、総務省統計局が出しているデータがありますので、食費のデータを見てみましょう。
・家族人数別の食費(外食費や酒類代を除く)
世帯人数 | 食費(ひと月あたり) |
単身 | 26,425円 |
2人 | 41,425円 |
3人 | 56,425円 |
4人 | 71,425円 |
5人 | 86,425円 |
自分の世帯人数の金額と比べてみてどうでしょうか?
食費が平均より下回っていればうまく節約できていますし、オーバーしていると食費で使い過ぎという事になります。
食費の基準・エンゲル係数25%以上は使い過ぎ
食費が家計でどれくらいの割合を占めているのかがわかるのがエンゲル係数ですが、このエンゲル係数が高すぎると食費でお金を使いすぎていることになります。
平均金額を目安にしても良いのですが、エンゲル係数を把握していればすぐに食費が高すぎるかそうでないかがわかります。
エンゲル係数は「出費額のうち食費にいくら使ったか」がわかる計算式で、総務省は25%を推奨しています。
終戦直後のエンゲル係数は60%というとても高い数値でしたが、経済発展と共にエンゲル係数は低くなってきており、2005年には一時期22.9%まで落ちました。
しかし、物価も上昇してきていますので、推奨値にならって25%を基準に毎月計算してみましょう。
エンゲル係数の計算方法
エンゲル係数の計算方法はシンプル。
「食費÷消費支出額×100=エンゲル係数(%)」です。
この計算で出た数値が25%以上なら食費を節約する必要がありますし、25%以内であれば食費をうまく節約できていることになります。
食費を決める→食材を購入の順で節約に
食費を節約する方法はたくさんあります。
- おつとめ品を買う
- 食べ物が腐らないように冷凍しておく
- 外食を減らし、できるだけ自炊にする
- 食費専用の財布を作る
- 外食費やお酒類の費用は別会計にして、予算を決める
- 安い食材を購入してからメニューを考える
- 買い物はできるだけカートを使わず一人で行く
- 特売日を見逃さない
- 総菜類は一気に作ってきちんと保存。捨てないようにする。
- 購入した材料は使い切る
- 冷凍食品など長持ちする食材は安い時に買いだめしておく
言いだすと切りがないくらいありますが、全て取り入れるとわけがわからなくなってしまいます。食費の節約で一番大切なことは、「1日に使う食費を決めておき、毎日食材を買いに行かない」ということです。
自分の世帯人数の金額を日数で割ると1日分の食費が出てきます。
出てきた1日分の食費を元に買い物をすると使いすぎることもありません。
買い物の回数が増えれば必要ないものを購入する機会も増えてしまいますから、3日~1週間分くらいの食材を一気に購入して使い過ぎを防ぎましょう。
また、お肉などは冷凍しやすいですが、野菜類には冷凍しにくい物もあります。
冷凍保存できない野菜は2~3日に1度購入するようにし、野菜に使う費用だけを別にしておくのがおすすめです。
まとめ
食費は工夫次第で下げることのできる費用です。
「何を食べたいか」で買う食材を決めずにその時安い食材を使って料理する献立を考えると、食材を使い切りやすくなります。
献立メインではなく、安い食材メインで購入していくと良いでしょう。
節約する際には目標を設定して、「楽しみながら少しずつ」もポイントです。
食材のムダはそのまま食費のムダにつながります。
食費のムダをカットできれば、家計の負担も少なくなりますね。