マイナンバー制度がスタートしましたが、副業をしている人の中には不安な人もいるようです。
マイナンバーの導入で、副業をしていることが会社にバレるのでは?ということです。
マイナンバーには様々な個人情報が詰まっていますので、会社にマイナンバーを提示すると副業が発覚しそうな感もあります。
実際のところはどうなのでしょうか?
マイナンバー制度の意味
マイナンバー制度の導入により、行政機関への申請手続きが今までよりスムーズになります。
政府の広報サイトでは、マイナンバーは法律や地方公共団体の条例で規定された、行政手続きだけに使用する旨の記載があります。
このようにマイナンバーカードは、現在は行政の手続きにだけ利用されています。
しかし将来は、活動範囲が広がっていくことが予想されています。
銀行を始め、証券、病院、公共料金の支払いなど、様々な分野への利用拡大が予想されます。
そしてマイナンバー制度の導入に伴い、行政機関など個人の副業情報などを会社に告知することはありません。
そのため、マイナンバー制度によって副業そのものがバレることはありません。
しかし、その他の方法で会社に発覚することがあります。
マイナンバー制度の導入がきっかけになり、今まで分からなかった副業が、会社にバレてしまう場合があるもしれません。
マイナンバー制度会社にバレるとは？
本業以外に、会社に内緒で副業をしている方もいると思います。
マイナンバー制度の導入に伴い、会社に自分のマイナンバーを提示することが義務づけられました。
マイナンバーは、年末調整で提出する扶養控除申告書に記載します。
そのため年末調整を行った後、一人一人の収入状態を税務署に把握されることになります。
この時の収入は会社からもらう給料とボーナスだけですので、この時点で会社に副業がバレることはありません。
問題はその後です。
副業で収入を得ている方は、一定条件を満たすと確定申告をする必要があります。
収入が20万円を超えると、年度末に行われる確定申告を行います。
このことは、マイナンバー制度の導入とは直接関係はありません。
もちろん収入が20万以下であれば税務署への確定申告は不要ですので、副業が発覚することはないでしょう。
上記のように副収入が20万円を超えると確定申告の必要性が出てきますので、確定申告を行うと会社に副収入が分かります。
これは、会社に副収入分を含めた住民税額が通知されるからです。
この場合、副業収入が給与所得でない時は、その分を普通徴収にすれば住民税の税額通知は会社には届きません。
しかし副収入がアルバイトなどでの給与所得であれば、本業の住民税と一緒に特別徴収されます。
そのため、会社に対しても副業分を含めた住民税額が通知されます。
要するに、この時点で副業をしていることが会社にバレる可能性があるのです。
このようにマイナンバー制度が導入されたことで、直接副業がバレることはありません。
ただ間接的に、会社に副業していることがバレる可能性があるということです。
しかし確定申告の必要のない人でも、会社に副業がバレることがあります。
それは副業先の会社が、支払調書をその方の住所地の自治体に提出している場合です。
この場合、たとえ確定申告を行っていなくても、副業した分の住民税が会社に通知されます。
現在副業をしている方は、副業先の給与形態をしっかり確認しておくと良いでしょう。
マイナンバー会社にバレる時はバレます！
会社が副業を禁止しているのに内緒でアルバイトをしている方にとって、マイナンバーは大きな不安要素になります。
会社の就業規則で副業が禁止されている場合、マイナンバー制度の導入に関係なくバレる時は会社にバレるものです。
また確定申告が必要なのに無申告を貫いていると、いつか会社にそのことが発覚する可能性もあります。
どういう形で発覚するか誰にも分かりません。
ひょんなことから、自分の副業がバレることもありますので注意してください。
例えば同僚との雑談などでマイナンバーの話題になった時に、口が滑ってつい副業のことを話してしまうこともあります。
マイナンバーという制度のために、副業のことが気になり同僚に気付かれたという人もいます。
基本的には、マイナンバーで副業がバレることはありません。
しかし本人の行動、態度によって、副業のことが発覚する可能性もありますので注意する必要があります。
会社で禁止された副業は行わない、またどうしても副業する必要がある時は会社に届け出る、相談するなど、正規の方法で行うようにすると良いでしょう。
どうしても気になる方は、税理士、税務署などの無料相談などの利用もオススメです。
無料相談であなたの悩みを打ち明けてください。
マイナンバー制度の開始で、自分の副業が会社にバレると思っている方もいるようです。
基本的に、マイナンバーで副業がバレることはありません。
しかし間接的に会社に発覚することがありますので、現在副業をしている方は気をつけてください。