確定申告の時期は?期限はあるの?

マイホームを買ったから住宅ローン控除を受けるために確定申告をしなきゃ…。
家族の医療費をたくさん支払ったら確定申告をすると節税になるらしい…。
などなど、確定申告を行う目的はさまざまですが、特にサラリーマンの方にとって確定申告はとっつきにくい印象があるかもしれません。

注意しておかなくてはならないのは確定申告には期限があることです。

もし期限内に申告を完了しないと、せっかく受けられるはずだった節税効果が受けられなくなってしまいます。

この記事では、確定申告の期限や税金の納付期限、さらにもし期限内に手続きを行わなかったらどのようなペナルティがあるのかといった点について解説させていただきます。

◎2017年の確定申告

2017年の確定申告期限は、2017年2月16日(木)〜3月15日(水)までです。

もちろん、確定申告書の作成はこの期間よりも早く事前に行っておいても全く問題ありませんが、この期間中でなければ税務署に作成した確定申告書を持って行っても受理してもらうことができませんので注意してください。

税務署は平日(月曜日〜金曜日)の8時30分〜17時が受付期間となっています。

ただし、確定申告の期間(2月16日〜3月15日)の間には土日にも開庁していることがありますので、実際に税務署に出向く前に電話で確認しておくと良いでしょう。

この期間中は平成28年分(2016年分)の申告を行うことになります(確定申告は去年1年間の分の所得を計算して申告する手続きです)

◎e-tax(イータックス)を使った電子申告がおすすめ

インターネットを使った電子申告(e-tax:イータックス)もおすすめです。

イータックスを使えば利用期間内であれば24時間いつでも申告を行うことができます。イータックスの利用期間は1月16日〜3月15日です。

※1月4日〜1月13日の間にもイータックスを使うことができますが、この期間中は朝8時半〜夜12時までしかイータックスを利用することができません。

作業中に時間終了となってしまわないように注意してくださいね。

手書きの申告書でもイータックスでも支払う税金の金額は同じですが、イータックスを使えばわざわざ税務署に確定申告書を提出しに行く必要がなくなります。

地方に住んでいる方の場合は遠方の税務署に行くためにわざわざ時間を取らなくてはならないということも少なくないので、イータックスの導入も検討してみると良いでしょう。

◎税金の納付はいつまで?

納付書を使って税金の納付を行う場合には、確定申告書の提出期限である3月15日が納付の期限となります。

税金は納付書を使って納付する方法の他、銀行引き落としによって支払う方法があります(振替納税といいます)

振替納税の場合の引き落とし日は4月20日となります。

◎予定納税とは?

前年の所得税納付額が15万円以上である人は、確定申告を含めて年間3回に分けて所得税を納付しなくてはなりません。

確定申告の前の2回については「税金の前払い」ということになります。この前払い分の納税のことを「予定納税」といいます。

例えば、去年の所得税額が21万円だったという人は、第1回と第2回の予定納税で7万円ずつ支払います。

さらに、最後の確定申告で正確な年間の所得税を計算し、残りの金額を支払うという形になります。

予定納税はあくまでも前年の所得税額に基づいて計算した「概算額」ですから、上記の例で今年の正確な所得税の金額が15万円だったという場合には、正確な所得税額15万円 – すでに予定納税で納付した7万円×2回=14万円を差し引きして、確定申告では1万円だけを支払うことになります。

◎確定申告期限に間に合わなかったらどうなる?

もし確定申告の期限内に確定申告を行うことができなかった場合、「期限後申告」という扱いになってしまいます。

所得税の納付期限は確定申告期限と同じ日(3月15日)になっていますので、ここから遅れると遅れた日数分の「延滞税」を支払わなくてはなりません。

延滞税の税率は年利14.6%ですので、例えば所得税の金額が10万円だったとすると、1日あたりの金額は、10万円×14.6%÷365日=40円となります。

延滞税だけならそれほど大きな負担とはならないことが多いですが、期限内に申告を行わず、税務調査などによって申告を義務付けられるなどの場合には「無申告加算税」という罰金的な税金を支払わなくてはならないケースもあります。

無申告加算税の税率は所得税の金額の20%です。

本来の所得税の金額を2割り増しで支払うことになってしまいますので、確定申告は期限までに正しく行うようにしましょう。

<まとめ>
以上、確定申告の期限と期限を過ぎてしまった時のペナルティについて解説させていただきました。

もし税金の納付期限をすぎてしまうとその分多く税金を負担しなくてはならなくなるケースもありますので注意してくださいね。

確定申告はなれていない人にとってなかなかとっつきにくいものですが、早めに(遅くとも1月末ぐらいまで)準備を始めることが大切です。

まずは必要書類の取得から始めるようにして、もし紛失があることに気づいたような場合には早めに再発行の手続きを行うようにしておきましょう。

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