水道代を一番使っているのはお風呂よりトイレと言われていますが、トイレと並ぶほどの
水量を使うのがお風呂です。
毎日お風呂を沸かす家庭では、最低でもお風呂を貯めるのに約200ℓ使っていることになります。
200ℓは水道代にすると約50円ですから、それが1か月となると、お風呂のお湯を貯めるだけでも1か月に1500円、水道代の請求は2カ月に1回なので、請求額の中で約3,000円はバスタブニお湯を貯めている料金になります。
これに加えてシャワーを出すのですから、お風呂にかかっている水道代は相当な額だとわかりますね。
そこで、お風呂で使われている水道代を少しでも減らすために、お風呂の節約術をご紹介しましょう。
<お風呂の水道代を節約する方法>
・シャワーはこまめに止める
バスタブのお湯で体や頭を洗う人は少ないと思います。
昔はシャワーがなかったので、そうしていたのですが今では便利なシャワーがありますので皆さんシャワーで体を流したりシャンプーを流したりするのではないでしょうか。
しかし、ここで注意が必要です。
体を洗っている時や、シャンプーをしている時にシャワーを出しっぱなしにしていませんか?
出しっぱなしにしていれば、流したい時にすぐ流せるので便利ですが、大量の水を無駄に流していることになります。
シャワーヘッドにもよるのですが、シャワーを出して1分間出し続けていると約15ℓの水量が出ています。
最新のトイレのタンクでは大を流す時に6ℓの水量が放出されるので、そう考えるとかなりの水量だということがわかるのではないでしょうか。
水道料金は1ℓ当たり約0.3円ですから、1分間シャワーを出し続けていると約4.5円を
無駄に流していることになります。
これで1分間ですから、「髪の毛を洗う、体を洗う、顔を洗う」という3つのことをする時にシャワーを出しているといくらくらいかかるのでしょうか。
髪の毛の短い男性でもこの3つ全てをするにはトータルでも最低5分はかかるでしょう。
5分ということは、22.5円になります。
1人暮らしでもシャワーで月に675円使っている計算になります。
もちろん、これは5分間出しているだけの金額ですので、シャンプーで頭を洗っている時、石鹸で体を洗っている時、洗顔をしている時などシャワーが必要ない時にも出しっぱなしにしているとどうなるでしょうか。
ましてや、4人家族、5人家族になると、もっと無駄な水を使っていることになります。
ちなみに、4人家族の場合、一人ひとりが3分間シャワーを止めるだけで1日に180ℓの
節水になります。
これを1か月で考えると約5,400ℓになり、金額にすると1,620円になります。
これが1か月分ですので請求書で比べるには2カ月分にしてみましょう。
請求書から3,240円少なくなればどうでしょうか。
かなり節水できますね。
・節水シャワーヘッドを使う
先程、シャワーでかなりのお水を無駄に使っているというお話をしましたが、さらにシャワーによる節水ができるグッズとして「節水シャワーヘッド」があります。
節水シャワーヘッドの特徴は水の出る穴を小さくしていることで使う水量が少なくなります。
また、シャワーヘッドの持ちての部分にボタンがあり、このボタンを押すと水が止まるという仕組みです。
ですので、いちいちシャワーの栓を回して止めなくても手元でサッと止めることができるので便利です。
こまめに水を止めることで普段使っている水量の30~50%の節水ができるようになります。
・残り湯を活用する
残り湯を洗濯に活用する人がいますが、これはとても有効な活用方法です。
1日に200ℓものお湯を張るのですから、流してしまうのはもったいないですね。
200ℓということは1ℓ0.3円ですから毎日60円分の水をためていることになります。
この水を毎日捨てているということは毎日60円捨てているのと同じなのです。
1か月にすると1,800円です。
2か月分だと3,600円になります。
これだけの水量を再利用しないのはもったいないですね。
再利用の仕方は洗濯だけではありません。
庭の水やりに使うこともできますし、車の洗車や網戸や窓の掃除にも使えます。
また、震災を経験したことがある人は実践しているかもしれませんが、トイレの時に流す水として使うと、トイレの水も節水できて経済的です。
一番簡単なのが洗濯する時に使う方法ですので、これを実践するだけでもかなりの節約になります。
洗濯の場合は浴槽から洗濯機に水を移動させる専用のポンプも販売されていますからとても楽です。
・お湯は毎日溜めない
お風呂のお湯を毎日溜めずに2日に1回程度にすると節水になります。
特に汚れた日などは毎日お湯を溜めた方が良いのですが、特に汚れていない場合は2日に1回程度にすると毎月のお風呂にかかる水道代がかなり節約できます。
単純に考えると、毎日お湯を貯めると月に1,800円かかるわけですから、2日に1回にすると900円で済みます。
1日目は普通にお風呂を沸かし、2日目は追い炊きをします。
追い炊きをするとガス代がその分かかりますが、お湯を新に沸かす時は水道代とガス代の両方がかかります。
しかし、追い炊きにするとガス代のみになりますので、これも節約術の一つです。
・お湯を溜める水量を減らす
お湯を溜める時に、設定水量を少な目にしてみましょう。
通常は200ℓくらいですが、200ℓ入っている浴槽に浸かると、浴槽いっぱいになりませんか?
ましてや、お湯につかると水があふれ出ているなんてことはありませんか?
これではお湯がもったいないですね。
お湯を貯める時は家族の中で一番体重が重い人に合わせてお湯の量を設定します。
一番重い人がお湯につかって、お湯がこぼれない程度に設定しましょう。
・浴槽に重しを入れて水かさを増す
これは、皆さんもご存知の方法かもしれませんが、ペットボトルに水を入れて浴槽の中にいくつか入れておきます。
すると、その分の体積が減りますのでお湯を溜める量を減らせるのです。
あまりペットボトルを入れすぎると浴槽に入る時に危ないので入れる本数にも注意が必要です。
10リットルくらいは節水したので、2ℓのペットボトル5本くらいは沈めておきたいですね。
まとめ
お風呂の節水述は実行するべき!
家庭で最も水を消費するのはトイレとお風呂です。
そのうちのお風呂の節水だけでも実行できれば水道代はかなり節約できます。
水道代の節約は水の節約になりますから環境のことも考えるととても良いことなのです。
夏場の水不足の時だけ節水するのではなく、普段から節水していれば慣れない節水に困ることはありませんし、水道代の節約になり家計も潤うので一石二鳥になりますね。