貯金を上手に貯めるには【溜め時】と【使えるお金】と【貯め方】が大切

貯金をしたいのになかなかお金が貯まらないという人がいます。

ですが、きちんと貯金ができている人がいるのも事実です。

では、上手に貯金できる人とできない人の差は何なのでしょうか。

なかなか貯金ができない人のために、貯金を上手に貯めるにはどうずれば良いのかお話していきましょう。

<お金の溜め時とは>

お金には溜め時というものがあるのをご存知でしょうか。

お金の溜め時を逃すとなかなかお金が貯まらないので、お金の溜め時を知っておくのは、とても大切なことです。

では、お金の溜め時とはいつなのでしょうか。

これは、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」というデータなのですが、年代別で貯蓄割合を出しています。

このデータを見ると、20代の貯蓄割合平均が12%、30代の貯蓄割合平均が11%、40代の貯蓄割合平均が9%、50代の貯蓄割合平均が10%となっています。

この数値を見て最も高いのが20代ということはお分かりいただけるでしょう。

この数値が示しているのは、20代が一番貯蓄しているということです。

なぜ、20代がこれだけ貯蓄割合が高いのかは、人生の溜め時が20代に集中しているためだと思われます。

人生の溜め時とは、1回目が独身時代から結婚し子供が生まれるまでの期間です。

2回目は子供が小学生~大学入学までと言われており、1回目は20代という人が多いですし、子供が小学生になる頃は、まだ20代だという人も少なくありません。

独身時代は自分一人の生活費だけですから比較的貯蓄に回せるお金が多いと思われるかもしれません。

一番貯めやすい時期ですが、会社での付き合いや友人との付き合いが一番多い時期ですので以外と貯蓄するのが難しいのです。

しかし、この時期に貯蓄ができなければ子供ができるともっと貯蓄できないので、貯蓄できる間にしておいた方が良い時期とも言えます。

20代で最も貯蓄しやすい溜め時は結婚してから子供が生まれるまでの期間です。

この間は夫婦で仕事をしていることが多く、2人分の収入がある上に、まだ子供がいないので将来に向けて2人で貯蓄していくには最適な時期です。

20代で最も貯蓄割合が高いのは夫婦で貯める時期があるからだと思われます。

2回目の溜め時は子供が小学生になってから大学入学までの期間となっています。

子供が小学生になると、ある程度親の手から離れますから、この頃からガッツリ仕事をして収入を増やせるようになります。

ですが、20代の頃ほど貯蓄額は大きくなく、子供の教育費や住宅ローンなどを払いながらの貯蓄となりますので、やはり20代の頃にできるだけ貯蓄しておくのがベストでしょう。

3回目の溜め時は子供が成人してからということになります。

子供が成人するということは、親もそれなりに年齢が上がっていますので夫の収入は上がっていても妻の収入は下がる可能性があります。

この頃なら子供が巣立っています、20代の頃と同じくらいの貯蓄ができると思われるかも

しれませんが、年齢と共に病院に行くことも多くなりますし、子供の年齢が上がっているため、子供に使う金額も大きくなります。

また、年齢を考えると無理はできませんのでガッツリ仕事をすることも難しいでしょう。

ですので、お金の溜め時のベストタイミングは20代だということを覚えておきましょう。

<使えるお金の計算方法間違っていませんか>

貯蓄をするときに、その月にどれくらい貯蓄できるかお金の計算をすると思いますが、

貯蓄に回せるお金を計算する時にどのような計算の仕方をしていますか?

「収入ー必要経費(使えるお金)=貯蓄」としていませんか?

もちろん、電気代やガス代、水道代などの水道光熱費など、必ず必要な費用は支払わなければなりません。

ですが、必要経費の中に食費や交際費などを含んでいませんか?

この計算方法ではなかなか貯蓄はできません。

上手な貯蓄の計算方法は「収入ー貯蓄+必ず支払わなければならない費用=食費や交際費などの使えるお金」となります。

貯蓄がなかなかできない人は、「お金が余ったら貯蓄に回そう」という考えだからです。

その考えでは、いつまでたっても貯蓄できません。

上手な貯蓄をしている人は、「まず貯蓄」です。

この方法であれば少ない収入だからこそ実践できるので、自由になるお金は少なくなっても確実に貯金していくことができます。

とは言え、毎月どれくらいの金額を貯蓄に回せばよいのかわからないという人もいるでしょう。

あまりに貯蓄額が多くなって赤字になっては意味がありません。

ですので、どれくらい貯蓄できるかわからない人は、最初は家計にひびかない少ない金額から初めてみましょう。

まずは月に5,000円や10,000円を1~2か月続け、無理がなければ増やしてみましょう。

もし、増やしていって無理が出てきた場合は、一つ前の金額に戻り、その金額を毎月の貯蓄額にするとよいでしょう。

<貯金をするときは2つの貯金口座を用意する>

上手に貯蓄する方法で、一番大切と言ってもよいのが「2つの貯蓄口座を用意する」ということです。

毎月は必要なくても1年に1度や、数年に1度など比較的大きな金額が必要となることがあります。

例を挙げると、自動車税、車検費用、固定資産税、任意保険、家電購入、冠婚葬祭費用、帰省費用などがあります。

これらの費用は比較的金額が大きいため、貯蓄の中から費用を支払うという人が多いのですが、実は、お金が貯まらない人の多くは貯蓄口座が1つしかなく、これらの費用を貯蓄の中から出しているのです。

溜めては引き出すということを繰り返しているので、なかなかお金が貯まないのです。

また、貯めては引き出すということをしていると貯蓄しているお金に手を付けるのが当たり前になってしまうので、最終的には溜めていた貯金を切り崩してしまいます。

そうなると、これまでコツコツ貯めてきた貯金も意味がなくなってしまいます。

こうなることを防ぐために、一つは使っても良い貯蓄口座、もう一つは確実に貯める貯蓄口座の2つの口座を作るとお金が貯まりやすくなります。

<まとめ>

上手に貯蓄を増やす方法をご紹介しましたがいかがでしたか?

貯蓄は一気に増えるものではありませんので、毎月コツコツ貯めていくことが大切です。

また、貯蓄を考えているのであれば、1日でも早く貯金を始めましょう。

毎月「来月にしよう」と思っていると貯蓄する時期が遅くなります。

実際に、「まだ20代だから大丈夫」と「貯蓄をしなかった人」の割合は20代でも9.8%もいるのです。

10人に1人は貯蓄をしていないことになりますが、実は30代、40代と年齢が上がるにつれて貯蓄をしなかった人の割合は増えています。

ですので、20代で貯蓄ができなかった場合、それ以降に貯蓄をするのが難しくなってきます。

今20代以上の人でも、貯蓄に遅いことはありませんから、できるだけ早く貯蓄を始めましょう。

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